Wake On LAN以外でPCを起動する方法。Wake On LANなしで大丈夫。
- 2025/02/27
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先日、PCの電源を遠隔からオンにする技術であるWake On LANをご紹介しました。
リンク:Wake On LANとは?失敗しない道入方法について解説。
記事の中で、Wake On LANの注意点など書きました。お使いのPCによっては、Wake On LANが利用できないことも書きましたが、出来ないとしても、他に方法はないのでしょうか?というお声を頂きました。遠隔地にあるPCの電源をオンにすると言われて真っ先に想像するのは、Wake On LANですが、今回はWake On LAN以外の方法で遠隔地にあるPCの電源を入れる方法について書いてみます。
目次
Wake On LAN以外にどんな方法が考えられるか?
リモートワークなどで、Wake On LAN が必要な理由は、会社にあるPCに自宅等からアクセスしたいが、その際会社にあるアクセス先PCはオンである理由がある。でも、可能であればアクセスする時だけオンにしたい。会社に誰かいれば電話でお願いをして、オンにすることもできるが、会社には誰もいない。なので、リモートワークを開始する際にオンにできるものがほしい。ということだと思います。
ですが、先の記事に書きましたように、お使いのPCによってはWake On LANが利用できないことがあります。さぁ困った。諦めるしかないか。というと、他にも手段がありそうです。
会社に誰かいれば電話してデスクにあるPCの電源をオンにしてもらえばいいのです。問題は誰も会社にいない。要は人に頼んで電源を入れてもらっていたのを、他の方法で電源をオンにしてもらえば良いのです

とは言っても遠隔で人形ロボットを操作するようなことではありません。次にご紹介するような製品が利用できます。
スマートプラグを利用する
外出先から家電などのスイッチや電源をオン、オフできる製品があります。例えば、エアコンと連携して、スマホアプリから外出先からエアコンのスイッチをオンにします。最寄り駅に着いたらエアコンをオンにすれば、家に着く頃には家が暖まっているいる、または冷えている、という状態になります。
同種の製品には様々な機能がオプション的にありますが、その中にスマートプラグというものがあり、これをプラグと家電の間に入れることにより、遠隔から電源を入れる(通電させる)製品があります。

製品例:
SwitchBot スマートプラグミニ
上のような製品は通常は通電していません。遠隔からスマホアプリを利用することによって、通電させることにより接続されているランプなどを点けます。
<p> 同じように手元にあるスマホで会社のPCへ通電させることはできますが、次のようにBIOSの設定を確認する必要があります。スマートプラグでPCの電源をオンにする際のBIOS設定
PCは電源ボタンを押すと起動することは当たり前ですが、PCに接続された電源ケーブルを電源プラグに挿した時に、PCが起動するかどうかは設定に依存します。例えば、停電があったとします。停電が回復しして、PCへ電気が供給された場合に、PCを起動させたい人もいるでしょうし、起動させたくない人もいるでしょう。例えばですが、そういった場合のための設定になります。
では、その設定はどこで行うか?というと、WindowsのようなOS上で設定するのではありません。OSが起動する前の設定になりますので、PCのBIOSで設定します。
この記事をご覧頂いている方々にはBIOSは何か?という話は書かなくて良いと思います。BIOS画面は各社様々ですので、画面イメージは割愛しますが、通電された時にPCを起動させたいので、電源を扱うようなメニューから、通電された際にPCが起動するように設定をしてください。設定方法に関しては、各PCのマニュアルを参照してください。これでスマートプラグが通電した段階でPCが起動します。
注意点と、Wake On LANとの比較
スマートプラグの注意点はあまりありませんが、通電した段階でPCが起動しますので、停電が起こったとした際、復旧時にPCが立ち上がってきてしまいます。停電自体があまり起こりませんので、これはあまり問題にならないかと思います。
また、PCの中には通電時にPCが起動できないPCもある可能性がありますので、こちらは事前に確認した方が良いでしょう。
Wake On LANとの比較という点でいうと、Wake On LANは一度に多くの機器を集中的に管理できます。また、PCの数が多い場合、スマートプラグはPCの数だけ導入する必要があり、費用がWake On LAN導入よりかさんでしまう場合もあります。
このようにスマートプラグは注意点を確認するということと、数が多いと結局Wake On LANの方が安くなる可能性もあるということで、その辺りを天秤にかけながら判断することになります。
起動したPCにリモートからアクセスする方法
この記事を読まれている方はリモートアクセスやテレワークをお考えであるかもしれません。最後に、お勧めのリモートアクセス製品のご紹介をします。

エリアビイジャパンが提供するリモートアクセスソリューションであるSWANStor(スワンストア)はWake On LAN機能を提供しています。もちろん、今回ご紹介したスマートプラブとの組み合わせでも問題ありません。いずれにしろ、スタッフが上記のような注意点を含めご案内します。詳しくは以下リンク先をご覧ください。